Q&A
- ED薬の種類は?
- ED治療薬はシルデナフィル(バイアグラ)、バルデナフィル(レビトラ)、タダラフィル(シアリス)の3種類です。
バイアグラ、レビトラ、シアリスいずれのED治療薬もホスホジエステラーゼ5(PDE-5)阻害剤という薬剤です。陰茎海綿体で勃起に関与するPDE-5という酵素の動きを抑え、陰茎周辺部のNO作動性神経に働きかけ血管を拡張し、血流量を増加させることで勃起の継続力を高めるものです。 - ED薬の副作用はどんなものがありますか?
- 効き始めの段階で顔のほてりが出ることが多々ありますが、 これはED治療薬の血管拡張作用によるもので、効果の現れた証拠とも言えます。他は頭痛、下痢、軽い色覚変化などを生じる方もいらっしゃいますが、いずれも一時的なものです
- ED治療薬は何歳まで使用可能ですか?
- バイアグラ、シアリス、レビトラいずれも年齢制限はありません。しかし年齢を重ねるに従って薬剤を体内で代謝する速度が落ちるため、高齢の方には少量からの服用をお勧めしております。ただしレビトラ20mg錠は65歳以上の方には適応がありません。
- ED薬の処方できない方は?
- 以下に該当する方はEDの薬剤は処方不可です。
- 血管拡張剤として硝酸剤あるいは一酸化窒素(NO)供与剤を(ニトログリセリン、亜硝酸アミル、硝酸イソソルビド等)を投与中の方
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある方
- 心血管系障害を有するなど性行為が不適当と考えられる方
- 重度の肝機能障害(肝硬変など)のある方
- 低血圧の方(血圧<90/50mmHg)または治療による管理がなされていない高血圧の方(安静時収縮期血圧>170mmHgまたは安静時拡張期血圧>100mmHg)
- 脳梗塞、脳出血や心筋梗塞の既往歴が最近6カ月以内にある方
- 網膜色素変性症の方
その他、ED薬には併用禁忌薬があります。
ED薬の併用禁忌薬
ED治療薬と一緒に服用してはいけない薬や注意が必要な薬があります。
狭心症の治療に使うニトログリセリンを含む薬
ED治療薬と似たような作用をする薬なので、ED治療薬と同時に服用すると、血圧の降下作用が強く働くので併用は禁忌です。
不整脈治療に使うアミオダロンを含む薬
ED治療薬とアミオダロン製剤を併用することにより、致死性不整脈が起こす可能性があるので、併用は出来ません。
特にシルデナフィル(バイアグラ)とバルデナフィル(レビトラ)は併用禁忌となっています。
HIV治療薬
ED治療薬は肝臓の酵素によって分解され排泄されますが、HIVの治療薬は肝臓の酵素の働きを著しく阻害するために、ED治療薬と併用するとED治療薬の成分が分解されずに、体内の薬剤濃度が高くなりすぎるリスクがあるので、注意が必要です。
バルデナフィル(レビトラ)は併用禁忌となっています。
真菌治療薬
水虫など、カビが体内に入った際に塗り薬ではなく飲み薬で治療を行う場合がありますが、その飲み薬は上記のHIV治療薬と同様にED治療薬成分の分解を行う酵素の働きを阻害するために注意が必要です。
バルデナフィル(レビトラ)は併用禁忌となっています。